実習で、または自宅などでWindows 10システムを使ううえで知っておいてほしいことを簡単にまとめる。
システムの様子を知り、調子を整えておくために、また、簡単なトラブルシューティングを自力で行うために、心得ておいてほしい。
実習用システムでは受講者のアカウントをAdministrator(管理者)として設定している(そうなっていなかったらTAに申し出て変更してもらうこと)ので、すべての機能を実行できる。やったことがないものは試してみるとよい。
なお、実習用システムはWindows 10で、Windows 7や8でもほぼ同様の機能はあるがユーザインターフェイスがかなり違うのでそれぞれ探してほしい。
システムを管理するのに使う道具は、スタートメニュー→設定の先にあるほか、スタートメニュー→すべてのアプリの中のWindowsシステムツール、Windows管理ツールにある。 名前がわかっていればCortanaに尋ねてもよい。
スタートメニュー → 設定 → アカウント → 家族とその他のユーザー → そのほかのユーザーをこのPCに追加
スタートメニュー → 設定 → システム → バージョン情報 → システム情報
スタートメニュー → 設定 → 更新とセキュリティ
エクスプローラー(タスクバーにある) → (サイドメニュー)PC デバイスとドライブ
リソースモニター(「WebとWindowsを検索」またはCortanaの窓に「リソースモニター」と入れるとデスクトップアプリとして表示される)
スタートメニュー → 設定 → システム → アプリと機能
(一時ファイル等不要なファイルを一括削除)
ディスククリーンアップ(「WebとWindowsを検索」またはCortanaの窓に「ディスククリーンアップ」と入れるとデスクトップアプリとして表示される)
スタートメニュー → 設定 → システム → ディスプレイ
「WebとWindowsを検索」またはCortanaの窓に「ディスククリーンアップ」と入れてコマンドプロンプトのウィンドウを開き、
> ipconfig/all
と入力する。画面にはたくさんの情報が出るのでスクロールで戻り、「イーサネット アダプター イーサネット」あたりを探す。 (無線だと名称が違うかもしれない。) 下の画像のような表示が見られる。
もしIPv4アドレスが空白だったり、169.254で始まるアドレスになっていたなら、DHCPでアドレス割り当てができていない可能性がある。
画面右下にいくつかインジケータがあるが、そのなかにネットワークの接続状況を示すものがある。一度イーサネットケーブルを抜いて、どのような表示になるか確かめておくとよい。また、その時ブラウザはどのような表示になるかも見ておくこと。
なお、「ネットワークがつながらない」と思われる状況に出会ったとき、本当の原因がどこにあるのかを切り分けるのは実はかなり難しい。 ネットワーク管理者に相談すること。
Windowsシステムに限らず、最近のシステムではいろいろなプログラムがバックグラウンドで動いている。便利な機能を提供する反面、何か調子が悪いとか、性能が出ない問題の原因になっていることもある。このようなときの調整にはコマンドプロンプトでmsconfig(システム構成)を起動し、構成を変えて起動してみるとよい。不用意にシステムを変更するとかえって調子が悪くなることもあるのでヘルプを参照しながら慎重に操作すること。(計算数学では全て自己責任で。)