スマートメータには Bルート※、通信規格は Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)で接続する。電力会社への申し込みと対応する通信モジュールが必要となる。
※ スマートメーターから先の通信経路は A と B の二つがあって、Aルートは電力会社、Bルートは宅内への経路。
管轄の電力会社に「電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)」(リンクは東京電力)を申し込んで認証IDとパスワードを取得する。
Wi-SUN に対応するモジュールの選択肢は少なく、DIY で使う場合には ROHM 社製 BP35A1 の一択、これをホストマシンからシリアル接続して使用する。 取り扱い店も極めて少ないが チップワンストップ で購入した。 通信モジュールと合わせてアダプターボードも購入すること。
- BP35A1(通信モジュール)
- BP35A7(アダプターボード)
- BP35A7-accessories(ピンヘッダ、固定ネジ類)
通信モジュールとアダプターボードを組み立てたら、実行したコマンドに応答することを確認しておく。
例)macOS の場合
USB-シリアル変換アダプターを使って、Mac の USBポートに接続する。
デバイス名を確認して、screen コマンドで接続する。
ls /dev/tty.*
/dev/tty.Aaaaaaaa /dev/tty.Bbbbbbbbbbb
/dev/tty.Ccccccccc /dev/tty.usbserial-Xxxxxxxx
screen /dev/tty.usbserial-Xxxxxxxx 115200
試しに SKVER コマンド、SKINFO コマンドを実行して、それぞれ応答があることを確認する。
SKVER
EVER 1.2.10
OK
SKINFO
EINFO XXXX:AAAA:BBBB:CCCC:YYYY:DDDD:EEEE:FFFF GGGGGGGGGGGGGGGG HH IIII JJJJ
OK
※ EINFO の XXXX と YYYY がテクニカルリファレンスのユーザーIDとパスワード。
※ screen コマンドの終了は ⌃a + ⌃k と入力する
yarn install
カレントディレクトリの .env に定義する。
項目 | 値 | 内容 |
---|---|---|
ID | 文字列 | Bルートサービスの認証ID |
PASSWORD | 文字列 | Bルートサービスのパスワード |
DURATION | 整数 | アクティブスキャンのスキャン時間 |
INSTANTANEOUS_POWER_INTERVAL | 整数 | 瞬時電力計測値 取得間隔 [ms] |
ACCUMLATED_POWER_INTERVAL | 整数 | 積算電力量計測値 取得間隔 [ms] |
SERIAL_PORT | 文字列 | シリアルポート |
.env 例)
ID=XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
PASSWORD=XXXXXXXXXXXX
DURATION=6
INSTANTANEOUS_POWER_INTERVAL=15000
ACCUMLATED_POWER_INTERVAL=60000
SERIAL_PORT=/dev/ttyS0
node index.js